太陽紫外線の対策真っ最中の夏、外出しないといけないこともあります。
特に正午前後(10~13時ごろ)が最も紫外線量が多い時間です。同時に気温もマックス値まで到達せんばかり。
そこで頼りにできるのは日陰です。日陰と日なたでは気温自体は同じですが、路面温度が大きく違うため涼しさを感じ、そこに逃げ込むこと数知れず。
そこでも一時の涼はありますが、案外紫外線はそこでも容赦はありません。
散乱光が追いかけてくる
光は直達光と散乱光、反射光の三つに分かれています。直達光は直接浴びるもの、散乱光は光が空気中の物質にあたって散乱した光、そして反射光は地面などから反射したものです。雪の地面は特にまぶしいですがそれは反射光です。
太陽紫外線に関しては晴天時であっても散乱光50~60%を占めています。それは曇天であればその割合はもっと多くなります。
木陰であっても散乱光は追ってきます。それは太陽の明るさとは比例していません。
日陰で薄暗いからと言って紫外線もその分減っている、もしくは無いということはありません。しっかりと追いかけてきます。ただ多少は減ってはいますので日向にいるよりかはもちろん良いです。

日陰の太陽と反対側
日陰でも紫外線が追ってきますが、特に注意なのは日陰の方向です。
日陰は太陽側(日陰を作っているもの側)と影側(影が伸びていっている側)があります。
その太陽側は日陰に入れば入るほど(太陽を遮る建物に近づければ近づくほど)、紫外線量は減りますが、反対の日陰側はあまり変化がありません。
人間でいうと顔側は徐々に紫外線量は減りますが、背中側は日向とほぼ変わりはありません。ですので日陰では表裏が極端に出ます。日陰でも日傘をさすのはあながち間違ってはいません。

どこに太陽紫外線がいるのかをキャッチ
そうなると逃げるところがないのではとなってしまいますが、完全に太陽紫外線から逃げることは難しいですし、そこまでする必要もありません。
太陽紫外線の体への良い影響もあるわけで、どういうところに紫外線が存在しているのかがわかれば対策も取りやすくなりますよね。
逃げるところの少ない海とか屋外プールは特に太陽紫外線を浴びやすい環境と言えます。
水中であっても太陽紫外線は透過しますし、山に登れば太陽に近づく分太陽紫外線事態の強度も上がります。(標高300mあがると約4%増加)
日射とは違う太陽紫外線
どうしても太陽光というと太陽から直接出ていることから、日差しや雨のような感覚があるかもしれません。ただ雨と違って散乱光という特性があるため、上下左右から太陽紫外線が到達しています。
日焼け止めもアゴや首なんかも塗っておくことが必要ですね。散乱光は手ごわいですがその分対策できるUVカット衣料もたくさん出ています。いろいろと対策してディフェンスを固めていきたいですね。