2020年3月
唐突にそんなことを言われた訳ではなかったのだけど、先生曰く
3歳にして、自閉症スペクトラムと軽度な知的な遅れがあるようだと。
思い返せば3歳になってやっぱり言葉が遅くて、喃語というか宇宙語というかを連発していて、行政の相談を受けて療育に行って1月に検査を受けていた。
発達支援センターにて3人で発達検査の結果を聞きに行った。
発達センターで先生と面談
親は先生と面談して後ろで子供はセンターの職員さんとおもちゃで遊ぶという感じで進められた。
これが忘れられない日になった。
結論から言うと子供は2つの症状に当てはまるということだった。
①自閉症スペクトラム障害
②軽度な知的な遅れ
先生は最後までこの言葉を使わないようにしていたみたいだけど、
我々の遠回りな大丈夫なんですよね?のような質問についに言ってくれた。
(どこかイライラしていたような気がしたけど。)
すでに検査の結果でそのとおりで、我々の相談に答えれば答えるほどその症状に一致していたのだろう。
自分たちの相談事は言うことを聞かない、あーあー言うことが多い、外で暴走するとか。
これは相手の気持ちがわかならないという症状。だとか。
次々に当てはまっていく症状
最近人との距離感というのが本当に変わってるなと思っていた。
気になる子供には通せんぼをして気を引くし(しかも言葉は出ないし)
異様に近くに行く、(またしても喋らないしね)
個人的には知的な遅れという点が一番きつかったな。
話しながら目には涙を浮かべていた。
そろそろ話も終盤になって、先の結論を言われた。
普通のこども(定型発達というらしい)はおもちゃを親にを見せに来るということらしい。
我が子は全く静かに職員さんと遊んでいた。
そういえば子供は一人遊びが得意でずっとプラレールとかでうーうー言っていて一緒に遊ぼうなんてことはなかったなぁ。
でも話が終わって振り返って我が子を見たら静かにおもちゃを片付けていて、どこか寂しそうでもあった。それを見た瞬間に涙が溢れてしまった。
こういう話って本人がいないところで話すと本当に悲劇みたいな風に聞こえる。客観的な情報はここまで残酷なのかなとか思う。
本人は当然ながら生きているんだし。
なんか陰口とか悪口を言っていたような気分になってしまった。すまん。
接し方をシフトする
とにかく、それならそれでそれなりの育て方というのがある。
そして先生と話すうちにすっとわかったことがある。
今まで大変だったことは、普通じゃなかったんだなと。むでをなでおろしたこともあった。
だってスーパーとか電車で走り回っている子供なんで外にいないし、なんでこうなんだろうとか
本当に悩んではいた。
だからか・・・。
また、結論から言うと自閉症スペクトラム障害は治らない。知的な遅れは取り戻すこともあればそうでないこともある。あまりいい話はなかったな。
終わったあとは自閉症スペクトラムの本を薦められた。
帰りは胸がいっぱいだった。
普段からの学習で人との関わりを教え込むしかないとの話だった。
一緒に遊んで順番を教える。
暴走するような環境を作らないのも重要
(例えばスーパには一緒に行かずにネットスーパーにするとか、寝る前に自分に対して大暴れするなら一緒に寝ないとか)
基本は子供ペースではなくて大人のペースで薦めていったほうがいいとのことだった。
自分のペースで進みすぎると他人の交渉事が減ってしまいルールもわからなくなってしまうということだった。
この日が終わった
この日はコロナの関係もあって騒がしい日だった。
自粛とか言って、カップラーメンとかトイレットペーパーとか買い物にも忙しく動いた。
そのセンターを出て一旦外に出てしまえばいつもの我が家ではあった。
いつか定型発達の子との違いが身にしみるんだろうな。
今は我々3人の世界だからいいけど。
正直この段階ではショックが大きすぎてどうすればいいのかわからないし、どうやって説明していけばいいのかわからないのが本音だった。