NHKが結構好きで何もないときにはNHKをつけてしまっています。
そんな中10月25日(日)で「目撃!にっぽん」という番組で障害児の学童保育が紹介されていました。
番組の概要は発達障害の子供が通う放課後デイサービス「ガラパゴス」の話。ここは他の施設で断られた子どもでも受け入れる、断らないというモットーで運営されています。その施設と代表の小柳由加里さんの話でした。
自分も先に述べたようにNHKつけっぱなしだからなんか始まったな程度の眺めっぷりでしたが、この発達障害とかのはなしであったためすぐに見入ってしまいました。
冒頭でサラッと愛より理解
その中で保育施設の代表の小柳由加里さん自身の話になった時に彼女が話した言葉が愛より理解だったんです。
普通にさらっと言っていましたね。でもこの言葉に衝撃をうける親御さんは多いのではないかなと思う。
自分でもうまくいえないけど、例えば車に対していくら愛を持って接しても動かない時は動かない。その仕組を理解して、今動いていない理由を解決することで動き出しますよね。
べつに子どもが車だっていう気は全くありませんが、まず理解が必要だって言うことが大事だと言っていたんだと思います。
愛より理解だから、理解の次に愛が来てもいいんです。理解しないと進まない。発達障害の子供と接するときにいくら大好きだとか、抱きしめてもそれ自体が嫌だっていう性質もあって、愛が伝わらないことってあります。
愛は伝わるっていう期待
これはテレビドラマや映画で享受していた愛とか愛情が伝わるはず!っていうのとは全く違います。実際にどうして伝わらないの!ってわけわからないこともたくさんあります。
これって発達障害だけの話ではないかも知れませんけど。そこまで広げることはちょっとできないけれど。
一昔は発達障害というのは親の愛情不足が原因だって言われていたことがあるそうです。それを言われた方は本当に苦しかったのだと思う。伝わりかたが違った愛を贈り続けるしかなかったわけだから。
いまは発達障害という先天性のものが分かってきたから、そこまで言われることはもう無いと思いますが。
自分に振り返ってみて再度この言葉が必要になるかも
言葉に衝撃をうけて、自分も理解した気になっているけれどこれからやっぱり愛でしのごうと思ってしまうことがあるような気がしている。
今はと言っていいのか、可愛らしい年頃だから理解しているつもりでもやっていけるのかも知れない。こんご時間が経って、自分の力でコントロールができなくなることもあるでしょう。そのときにもう一回この言葉が必要になるときが来る気もする。
理解するためには近くにいる必要がある
その施設(ガラパゴス)は施設内にビデオがあって、児童たちの様子が見えるようになっている。監視とか全く思わないし、むしろありがたいと自分は思った。
この発達障害の子はいろいろなサインを出しています。普通なら言葉で伝えられると思えるようなことも言えない、上手く伝えられない。それを些細なサインで発しています。
それをどうにかしてキャッチしようと映像で見られるようになっています。
それを職員さんで見直しているシーンも有りました。普通会話って互いに歩み寄ってくると思っていると、そうじゃないこともたくさんある。こちらが理解しようとすることでちゃんと通じ会えるということが感じれて、嬉しい瞬間でした。
人は十人十色だから、それぞれの理解が必要なんだと思う。それをわかろうとするのは実の親でも本当に大変だ。分かっても対応が出来るかというとそれも違うことだってあるし。
この先心配になる番組でもあった。けれどいい言葉を聞けた。理解が先なんだな。