自閉症スペクトラム(ASD)

本を読む 自閉症スペクトラムのある子を理解して育てる本②

シャボン玉

前回に続いて第一章です。「自閉症スペクトラムのある子を理解して育てる本」を読んでいます。

序章では定型発達と自閉症スペクトラムの疑いがあるとき、その症状を定型発達と比べて気になるポイントとして描かれていました。

一章では自閉症スペクトラムの特性を3つに分けてさらにその特徴を述べています。またASDと併せ持つ可能性のある障害について語られます。

そして二次障害を防ぐことの大切さやASDの範囲の広さを伝えています。この本のタイトル通りに「理解して」の部分です。さらに言うと一般的は表現を用いて理解してというような感じです。

自閉症の範囲が広がっている

自閉症といっても色々な特性が強弱をもって絡み合っており、さらには知的能力の遅れのないアスペルガー症候群なども自閉症スペクトラムに今は含まれています。

自閉症スペクトラムはADS(=Autism Spectrum Disorder)と略されます。

Autism:自閉症

Spectrum:連続体

Disorder:障害

それぞれに共通しているのはその特性です。特性それぞれが人によって現れ方が異なっています。その特性は3つ挙げられます。

また自閉症スペクトラムは直すことはできません。その子のその子だけの特性(=その子らしさ)を理解して受け止めて育てていくことが大事と語っています。

自閉症スペクトラムの特性3つ

  1. 人とのかかわり、コミュニケーションが苦手
  2. 興味の偏り、こだわりの強さ
  3. 感覚の偏り、動きがぎこちない

①コミュニケーションが苦手

独特といえば個性のように聞こえますが、普通のコミュニケーションが苦手ということがまず挙げられます。ここはわが子でも感じることが多いです。話しかけても反応がない、読んでも全く振り向かない。ただいつもではなく、何かに夢中になっているとそうなってしまいます。

どんなに近くで大きな声で呼びかけても反応がないときにはありません。

だから通じ合えていない感がどうしてもあります。これはこちら側としては結構つらいものがあるのですが、気を付けないといけないのは本人はわざと無視しているわけでないということです。

また行間や場の空気、相手の気持ちを推し量ることが得意ではありません。だから自分の思ったことをそのまま話してしまうことも。

②興味の偏り

前に一度経験したことをベースにその手順、道順で行うことにこだわりを見せるという特性もあります。前と同じという安心感を得るために、そうではない行動にはとても強い拒否反応が出ます。

予測できないことが起こるのを嫌がります。

また常同行動を行う特性もあります。これは手をひらひらさせる、くるくる回る、同じところの行き来を繰り返すことですが、これも安心を得るためのものとされています。裏を返せばこの常同行動が多くなると不安定になっている証拠と考えて、不安要素に対処する必要があります。

③感覚の偏り、動きのぎこちなさ

特定の音や感覚を嫌がったり、過剰に反応したりするケースもあります。また体の動かし方が極端に不器用なこともあります。これは感覚→脳→体という伝達がうまくいっていないためと考えられています。

これは近い人の話ですが特定の材質の服が着られないという話も聞いたことがあります。好き嫌いの問題ではなくて本人にはとても気持ち悪かったり、痛かったりするようです。

また自分の体の感覚がうまくつかめずにボタンをはめられなかったり、力の加減できないケースもあります。

なぜASDになるのか

ASDの原因は今もわからないことが多いのですが、脳の動きと、脳と体をつなぐ中枢神経のトラブルが原因と考えられています。これは生まれながらの障害でもあります。

そのため本人が誰かを困らせようとしてわざとやっていることではなく、脳が勝手に指令を出してしまっている状態なのです。

また、上記の特性のほかにほかの障害を併せ持つこともあります。

ASDは発達障害という大きなくくりの中の一つの症状ととらえられていて、以下のような発達障害と併せ持つこともあります。

  • ADHD(注意欠如多動性障害)
  • LD(学習障害)
  • その他の脳機能の障害(発達性強調運動障害など)

これはそれぞれ微妙に重なり合っていてうまく線引きをすることができいことも。ADHD、LDなどの詳しい説明も載っています。

予防したい二次障害

周りの理解が不足したり、からかいなどの辛い扱いを受けて自信を喪失、またはストレスを受けてしまうと二次障害があらわれてしまうこともあります。

  • 体の不調(頭痛や食欲不振、不眠、チックなど)
  • 精神面の不調(過剰な不安、うつ、不登校など)
  • 問題行動(強い反抗、暴言・暴力、非行など)

このようなことが起こってしまうともともと持っている特性への理解と対応が困難になり支援が進まなくなってしまいます。

二次障害予防のカギは周りの気づきが

こどものサインに気づきその不安を取り除く、もしくは対処することにより二次障害のリスクは低減すると記載があります。

また防ぐだけではなくて、ほめることなどで自己肯定感を得ることでも二次障害の予防になるとしています。

それでも二次障害が起こってしまったら医療や相談機関に相談し定着・悪化をさせないように行動することが必要です。

自閉症スペクトラムの特性とは

この章のまとめに再度自閉症スペクトラムの範囲の広さ、定義のむずかしさが説かれています。根底にある3つの特性が様々な形で混合されているため、多様性ともとらえる人もいるようです。

そのため固定の症状というものがなく、その子その子に応じて理解をするということが非常に大切です。ASDの症状とその子は不可分で、強い個性を持った○○さんというように理解して接していくことが必要です。

 

漠然と特性を説明するのは人によって症状の現れ方が異なっているためです。わが子も深くあてはまることもあれば全くそんなことはないということもあります。

本当に人それぞれなんだと感じました。だからこそ決まりきった対処法はなく、その子の個性としてとらえて理解する姿勢が非常に大事と思います。また二次障害を起こすとさらに対応が複雑化して困難になることも想像できます。

常日頃のコミュニケーションを見つけ出して気づく姿勢が求められますね。

 

 

 

 

ABOUT ME
havefan35
ダイエットと軽い筋トレでシュッとすることを目指しています。